本文へジャンプ 2009年8月25日UP 

             
 ギラン・バレー症候群とは
大原麗子とゴルゴ13

 女優の大原麗子さんが亡くなったニュースに接して、寂しい思いにとらえられた。ほぼ同世代で、ファンのひとりだったので、ショックだった。兄貴分の夏木陽介が、花にたとえるなら朝顔やキキョウといっていたのにも同感だ。清楚で芯がつよく、華のある女優さんだった。

 その大原麗子さんが、ギラン・バレー症候群(多発性神経炎)に悩まされていたことを知って二度驚いた。ギラン・バレー症候群は運動神経の障害や感覚マヒ、しびれなどが進行する難病で、10万人にひとりかふたりが罹るといわれる珍しい病気である。驚いたというのは、劇画のヒーローであるゴルゴ13の持病ということで知っていたからだ。

 大原麗子さんの報道でギラン・バレー症候群で苦しんでいたと聞いたときに、どこかで耳にした病名と思ったが、すぐにゴルゴ13の持病であることを思い出した。大原麗子さんの場合は、1999年頃に発病し、そのために芸能活動を休止したりしていたが、昨年11月に再発して、自宅のガレージで転倒、その際に右手首2ケ所を骨折したという。

 手足に力が入らなくなるので、舞台活動なども困難だったはずだが、大原さんはだれにもいわずに、ひとりでがんばっておられたらしい。

 ところで狙撃成功率が限りなく100パーセントに近いスナイパーであるゴルゴ13のギラン・バレー症候群は、持病ではあるが、何年に一度か発症するタイプである。利き腕の右手が突然マヒするので、当然仕事に差し支え、危機に陥る場合がある。

 20046月掲載の「再発ギランバレー症候群」では、フィリピンの武装テロ集団の壊滅を依頼されたゴルゴ13が、ボスは狙撃したが、部下との戦闘中に右手が動かなくなり、山岳に敵をおびき寄せ、洞窟のコウモリの糞と硫黄とガソリンで催涙ガスを作り、窮地を脱するというストーリーだった。

 ゴルゴ13は超スーパーマンでどんな危機もしのいでいくが、現実の生身の人間はそうはいかない。俳優の安岡力也さんや元外相の川田順子さんもギラン・バレー症候群といわれており、決して他人事ではない。大原麗子さんの葬儀の模様をテレビで見ながら、治療法の研究が進んでいるのか気になった。(200908